阿久悠氏は平成17年8月開催の第87回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)を観戦されました。この大会に山口県代表として出場した本校は、県勢として20年振りにベスト4に進出しました。その準決勝、宇部商対京都外大西戦での本校の健闘を讃えられ、この詩をつくられました。当時、阿久悠氏は「スポーツニッポン」誌上に「甲子園の詩」という連載をもたれており、平成17年8月20日付のこのコーナーに「熱い心をのこして」と題されたこの詩が掲載されました。 |
本校の玄関を入って左側の壁には額が掛けてあります。額の中には「熱い心を残して」と題した一篇の詩が納めらています。この詩は昭和を代表するヒット曲を数多く手がけられた作詞家の故阿久悠氏によるものです。 |
この事を知った当時の山本信夫校長が、大会の記念としてこの作品を学校に残したい旨を伝えられたところ、御快諾いただき、自筆の作品を御寄贈いただいたものです。本校では、甲子園ベスト4の偉業は野球部だけでなく、全校生徒が心を一つに健闘した結果であると考え、 生徒はもちろん本校を訪れたみなさんにも御覧いただこうと玄関に掲示しています。宇部商にお越しの際には、是非御覧ください。 |
※第87回全国高等学校野球選手権大会[写真提供:宇部日報社]
阿久 悠 (あく ゆう) 1937年~2007年
詩人、作詞家、小説家。第2回横溝正史ミステリ大賞、第45回菊池寛賞、紫綬褒章、旭日小綬章受賞。
作詞を手掛けた曲は5,000曲以上。企画・審査員として携わったテレビ番組「スター誕生」からは、森昌子・桜田淳子・山口百恵を始め、岩崎宏美・小泉今日子・中森明菜ら数多くのスターを世に送り出した。
次の5曲で日本レコード大賞での大賞受賞。これは作詞家として最多の受賞である。
「またあう逢う日まで」尾崎紀世彦
「北の宿から」都はるみ
「勝手にしやがれ」沢田研二
「UFO」ピンクレディー
「雨の慕情」八代亜紀